労働者災害補償保険編(前十字靱帯損傷 その8)

治療中止

 怪我をして1年後。

 普通に歩くにはそんなに問題もなく歩けるほどに回復しました。

 ただ、気になる点が一つ。

 前方向にかかる力に対しては前十字靱帯がなくなっているにもかかわらずちゃんと支えることができるようになっていました。

 しかし、椅子に座って何気なく足を横に振ったりすると関節が外れるような違和感があったのです。この症状は今後の私の人生の中でずっと付きまとうことになります。

 仕事中に足をぶらぶらとさせていましたら、ときどきコキッと外れた感じと激痛が起きて、そっと足を延ばしながら戻すことを繰り返します。そのため、足の長い椅子ではなく、低めに座れる椅子を選ばないと、頻繁にこのような症状に悩まされることになっているのでした。

 そんなときは、ゆっくり足を伸ばせば「コキッ」と元に戻るのですがそのたびに半月板をこするようないやな感触が残るのでした。

 私は「脱臼する。」と表現していました。

 担当医が、翌年の3月に転勤で変わりました。

 今度の先生は、腰が専門だそうです。30代後半か40代、織田裕二似のわりとイケメンで体育会系のなにかスポーツもしてそうな専門医です。

腰痛

 医師の世界での専門性というのが門外漢なのでさっぱりですが、腰の専門医は膝のことは判らないのか、でも一通り習うよなあと思いながら、あまり真剣に診察してくれない感じがしました。まあ、誤診するとすぐ訴訟という欧米化が日本でも進んでいますので、判らないことには関わらないのが身を守る最大の防御ではあると思いますが、今回怪我をしてすぐに診察してくれた医師は、脚を見るなり大きな注射器で血を抜いて骨折を診断しましたが、やり方が根本的に違うんだろうなあと感じるところでした。

 新しい担当医は「脱臼というのは関節が完全に外れるものを言うんだ。」と言うので「じゃぁ、半脱臼。」と言い返すと「そんなのは半脱臼とも言わない。」と取り合ってくれません。

 しかも「筋肉をつけるメニューを教えているはずだが、してなかったのか?」と逆切れされる始末。(なにを怒ってるんだこの先生は・・・)と心の中で思いながら、定期診察が終わるのでした。

 1年を過ぎたころに担当医から「もうこれ以上通院しても症状は変わりそうもないから治療の中止をしようか。」と言われたのでした。

 治療中止というのは、労災保険での治療が中止になるということです。

 健康保険で自己負担のある治療であれば症状がある限り、希望する治療を受けることができますが、自動車保険であるとか、労災保険での治療現物給付の場合、一定の時期が来ると保険の方から治療中止を通告してきます。だいたい本人にではなく、医療機関に対してもう保険金出さないよ的な話が行くので、医師から患者にそれが伝えられるという感じです。

ひとりで悩んでないで弁護士に相談しましょう

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