後遺障害
腰が、ちょっとのストレスですぐに伸ばせないほどの痛みが起きて、神経痛も発生することには変わりがありません。まだ杖を使って歩いていたころです。神経痛が足のふくらはぎに出ると、皆さんも経験があると思いますが、コムラ返りが起きるのです。このコムラ返りが日常的に出ますので、あるときデパートの中を歩いていたら、左足に強烈なコムラ返りが起きて、物の陰に人に気づかれないよう床にうずくまっていたところを店員さんに見つかって
「どうされましたか?動けますか?」
「いや、いつも起きるこむら返りで痛くて動けないだけなので、少し我慢していたら動けるようになると思います。」
と答えたにもかかわらず、みごとな連係プレーで、車いすが到着し
「これにお乗りください。」
と逃がしてくれる気配がみじんもありません。捕らえられた野生の動物のごとく車いすに座る選択肢しかのこされておらず、渋々乗ると、まさしく他の客が見ている中、大の男が車いすに乗せられ、裏方の医務室に連れて行かれたこともありました。
かなり恥ずかしい思いをしたものです。

まっすぐに歩くのであればなにも補助具は必要ではありません。
ただ、普通に生活していてまっすぐ歩きたくても、なにか障害物があれば、健常者(いまは公的に使用できない言葉でしたっけ?)であれば横にずれたり、歩くスピードを落としたら、高性能の人間の5感を駆使したセンサーで見事回避できるでしょう。
しかし、ヘルニアの起きている腰では、その横に動くときの負荷、止まるときの負荷、以前にもお話ししましたが、エレベーターで上がったり降りたりするときに、身体にかかるGが、敏感な腰のセンサーに反応するのです。飛び出た軟骨が、周辺の神経を圧迫するのですから、上がるときは杖でそのGを分散させなければいけませんでした。降りるときも、エレベーターが止まるときのGを杖で吸収させる、地道な工夫をしているのです。
「もう治療してもらえないんですかね?」
「健康保険でなら治療できるよ。」
「じゃあ、自動車保険のほうには後遺障害の請求をします。」
「なら診断が必要だね。これは専門でないとできないから、こんどの木曜日に来なさい。○○先生が大学から来るから。」
「わかりました。」
翌木曜日に専門医の診断が始まりました。
事前にレントゲン撮影を済ませ、レントゲン写真を見ながら診断が行われます。
まず、前に屈めと言われ床に手がつくほど曲げました。
次に後ろに反れるように言われ、反りました。
そして椅子に座り、脚気の検査のような反射テストもされました。
今度は診察台の上に仰向けになって寝て、足を曲げたり伸ばしたりひねったりします。
「地蔵起こし現象」という椎間板ヘルニア独特の症状があります。
仰向けになって足を伸ばしたまま、足の先を持って持ち上げると、ヘルニアが起きている部分が神経に当たりやすくなるので、一定のところで足が上がらずそのままおしりや腰が浮いて、まるでお地蔵さまを石で持ち上げるような現象が起きるのです。
この地蔵起こしが足をどの程度上げた時点で起きるのかが後遺障害の認定のポイントとなるのです。
「地蔵起こし」が起きるね。
「ヘルニアが起きている程度を知りたい。」
「△△総合病院にMRIがあるから撮ってきてもらえるかな。」
「すぐ撮れるんですか?」
「電話してみよう。」
数分後「来週の火曜日なら撮影できるようだが行ける?」
「大丈夫です。」
ということでMRIの撮影をすることになりました。
認定が下りる下りないの確率は2分の1といったところでしょうか。
@user-zw2ds4ko6h
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