示談提示
あれから数か月が経過して、まだ治療中でしたが保険会社から一通の封筒が届きました。ちょっとぶ厚いです。中を開けると事故証明書の写しと、診断書の写し、示談の提示額が書いてありました。よく考えると診断書というか、どういう怪我だったのか、この通知書を見るまで知りませんでした。「頚椎捻挫」「椎間板ヘルニア」という文字がありましたが、医師の字って、読めない人多くないですか?医学部に行くような人は、子供のころに書道とかやってないのでしょう。
示談とは、交渉をすることです。交渉をした結果、お互いの合意点が一致して示談合意に至ります。和解とも言います。ただ、このようなケースの交渉のことを「任意交渉」といいますので、和解という文言が適切かどうかというと、違う気がします。

和解という文言は、調停手続きでよく使用されます。調停手続きというのは、訴訟とは違った、公的機関で示談交渉を行う場のようなものです。間に調停人という仲介者が入り、申立人と被申立人との主張の調整を行います。ひと昔前までは、調停と言えば離婚調停だとか、養子縁組に関する調停であるとか、主に家族法に関する裁判を起こす前に調停前置主義によって、「まず話し合いで解決できるものは解決を試みてください」と、調停手続きによってワンクッション入れることで、円満な解決点を探す制度として活用されていたと思います。また、一般的な民事訴訟で、職業裁判官の判断よりも、専門家による判断のほうがいいと判断した場合に、付調停というものを発出し、裁判が調停に移行することがあります。
現代では簡易裁判所や家庭裁判所以外にも、ADR調停(Alternative Dispute Resolution)という、民間団体(弁護士会、不動産仲裁機構等・・・)でもっと気軽に、第三者が介入して揉め事を解決しようとする動きが活発です。
さて、昭和の時代では、「節操のない男が女を泣かせたと思わせて、実は女のバックにいる怪しい奴が男の下にやってきて、示談金をふんだくる」こんな三文芝居のテレビドラマが多くありました。
まあ、私はこういう種類のカネのことを「解決金」と呼んでいます。
普通なら、交通事故の加害者が、被害者に対して損害賠償金を支払うための金額をお願いして決めていくものなのですが、自動車保険のほとんどに、こういった示談交渉サービスが付されていますので、保険の担当者が被害者と連絡を取り合って賠償額を決めていきます。
その第一陣がこの封書だったということになります。
今どきは自分の仕事への使命感の示し方が変わってきていますが、昔は、休まないことが最低限のサラリーマンの常識でした。
そのため、最初の数日は全身打撲であまり動けなかったものの、休業はしていないので休業補償はなし。
事故後のもろもろの諸費用額も、車を自分で運転して帰ってタクシーも使っていないのでなし。
病院の治療費が30万円。
慰謝料が30万円。
合計60万円の提示額でした。
そして示談書が同封されており、捺印後に送り返したら3営業日後に振り込みをすると書いてありました。
お金に困っていた私は、すぐさま署名捺印をして今後一切の請求をしないという誓約書を送り返したのです。
そんなわけはないでしょう、こんな提示額で絶対合意するはずもありません。
なんか足下を見られたようですので徹底抗戦です。結局手元に残るのは30万円だけだからです。「万里の河」のような長い戦いになる気がします。
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