異変
翌朝、目は覚めたのですが、いつもと違う感触がありました。なんだかわからないのですが異変が起きた感じです。まあ、起きてから考えようと普通に起きようとしたら・・・起き上がれない。頭を持ち上げようとするのに、まるで頭が磁石になったかのように、枕に張り付いたままで、頭の位置はそのままで、胸が持ち上がる感じです。さらに頭を持ち上げようとすると、頭が動かないので腰が浮いてくるのです。

「なんだ???」
どうやっても体が起きない。起きようとすると首に逆方向の重力がかかる感じで、どうやっても起き上がれない。
身体を起こす方法を頭の中で張り巡らせます。仰向けのまま頭を持ち上げるのがだめなら、横はどうだ?頭の中をぐるぐるなにかが動き回ります。

取り合えず身体を横に向けようとして、首がパンパンに張っているのが判りました。首の後ろの両端にある筋のようなところがパンパンに硬直したようです。こんなところに棒があるんだ、と思わせるような固いものが首の両端にくっついていました。首の前の両端にあるリンパ節のあたりも張った感じがあって、喉にも痛みが。喉ぼとけのあたりが熱い!!!
がんばって、いったん横を向き、うつぶせになり、頭を枕に着けたまま腕立て伏せの要領で腰を浮かせ、なんとか座りましたが、首が垂れたままの姿勢でしかできません。呼吸が苦しく、(*´Д`)ハァハァと息切れ。首がパンパンに張っていて回らない。これが噂に聞くムチ打ちか?ゆっくり出かける準備をして、頭を両手で支えてやっと起き上がれました。

「気持ちワル~」吐き気がします。両腕を後ろで交差させて、即席のヘッドレストで支えます。なんとか前を向くことができました。そのまま病院に行こうと車に乗るのですが、発進の時はいいのですが、カーブを曲がるときや、ブレーキを踏むときに、頭が支えきれません。お尻を前にずらして頭を低くして、シートのヘッドレストにぴったりと頭をくっつけて、自宅から約500m離れたところにある整形外科に向かいます。実は昨夜部下が運ばれた病院でもあります。
受付で、昨夜の事故の同乗者で、自分も具合が悪いことを伝え、そのタイミングで最後尾の女性運転手の加入する保険会社から携帯電話に連絡があり、見舞いの言葉と、治療費はすべて保険から支払うので診察を受けて欲しいと言われます。病院の受付にその旨を伝えて、損害保険での診察を受けることになりました。
待合室には、最後尾の女性運転手の母親が謝罪に訪れていました。しかし首が痛くて、気分もひどく悪く、人の話を聞いてる余裕もありません。「ハイハイ・・・。」と生返事ばかりして母親の話を聞き流しているうちに自分の診察の順番が回ってきて診察室に入りました。
レントゲンを撮影して、診断は「鞭打ち」ということです。処置室に廻されポリネックを巻かれやっと首が座るようになりました。あまりの首の痛さに気を取られそれまで気がつかなかったのですが右足を引きずっていることに気付きます。右足が思うように動かないのですが打った形跡がない。もう一度診察室に戻って足を見てもらい体の各所のレントゲン写真を撮り出てきた診断が「椎間板ヘルニア」。
当時CTのある病院は多かったもののMRIのある病院は少なく、レントゲン写真だけで診察をしていたものでしたが、正面撮影で下から5番目の椎間板が斜めになっていることから、下がっているほうにヘルニアが発生しているという診断でした。専門医はすごい!

昨夜の事故で、実はブレーキペダルが曲がってしまうほど強い力でブレーキを踏んでいたのですが、足を思いっきり突っ張ったことが腰にヘルニアを起こす原因となったのでしょうか。それからが長い腰痛との戦いの始まりでした。病院の待合室ではテレビで「道化師のソネット」が流れていました。
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