ヒューマンドキュメント生命保険編(18)

ヘルニア(脱腸)9 非該当の判定

 思いも伝わらず、なかなか保険金支払担当者にたどり着けません。

 次の休みの日に、保険証券を手元に、もういちどチャレンジしました。

 電話をかけて、出て来るまで繋ぎっぱなしにする決意です。モニターオンにしてずっと不在案内を聞き続けること30分、ついにコールオンに変わりました。

 「大変お待たせいたしました。〇〇生命でございます。本日はどのようなご用件でしょうか。」

コールセンターオペレーター
オペレーター

 「保険金が非該当と通知が来たので理由を教えてください。」

 「かしこまりました。ではお客様の保険証券番号をお教えください。」

 「OJTT00293846328292です。」

 「しばらくお待ちください。」

 「ではお名前をお教えください。」

 「⚪️⚪️ ⚪️⚪️です。」

 「はい、では、お勤め先の電話番号をお教えください。」

 「勤務先???いまこの電話で電話してるから見れないよ。」

 「はい、では、住所をお教えください。」

「東京都杉並区松庵・・・・・」

杉並区西荻窪駅

 「それだけですか?」

 「ん???」「ああ、1104号室」

 「確認が取れました。〇〇年〇〇月〇〇日の手術特約のご請求ですね。」

 「それそれ。」

 「こちらは、5日以上の入院がある手術に対して適用になりますので、⚪️⚪️様は入院は1日のようですので、非該当となっております。」

 「・・・・・。」「ああ、そうですか。」「・・・・・。」「わかりました。ありがとうございます。」

と、電話を切りました。

 「ダメじゃん。」

 人生いつもうまく行くとは限りません。

 ぐうの音も出ませんでした。

 「そうだ!損害保険はどうだ!これは手術した跡が破れたのだから事故だ!損害保険に聞いてみよう。」

 早速傷害保険にいくつか加入していますので片っぱしから電話します。休みで他にすることがないのですからいくらでもかけられます。

 損害保険のコールセンターは、自動車事故など緊急性のあるものが多く、顧客を待たせない印象を持ちます。片っ端からかけて、コールセンターのオペレーターが、担当者から折り返しの電話をすると案内され、返事を待ちに待ちました。結局当日は折り返しはありませんでした。

 翌日、会社で折り返しの電話のラッシュがありました。

「〇〇火災ですが、ご連絡ありがとうございます。お問い合わせの件ですが、事故ではなく疾病という判断となります。不測の偶発的要素がなく、以前された手術の原因となった疾病の延長か、新たな疾病ということになります。」

 どの損害保険会社も同じ回答でした。

「あ〜あ、ダメだった。支払いキツイなあ。」

落胆して、何も手につかなかったためボーっとしてましたら、自衛隊の特集テレビをやっていました。そういえば、1年前、商品券をくれるというので保険サイトで見積もり請求したときに、感じの良いFPが医療保険を勧めてくれてたなあ。元自衛官だって言ってた。

「あっ!医療保険があった。手術のことも告知している。」

 急いで証券を引っ張り出します。

 「手術特約・・・手術特約・・・っと。」

 「あった!あった!ええっと!日帰り手術もOK!やった〜!」

 急いで、代理店のセールスの携帯にメッセージを入れます。

1時間後に「おそらくヘルニアは新たな疾病として保険金が支払われると思います。」とのメッセージが戻りました。

 「保険金請求の書類を送ってください!」

「かしこまりました。」

「あっ!医療保険といえばクレジットカード会社からの勧誘で海外の保険会社に二口入ったはず!連絡先はどこだ?」

クレジットカード会社にも連絡をします。

「審査をしますので必要書類を送りますから、必要事項を記入してご返送ください。」

数日後、保険金請求に関わる書類一式がいくつか送られてきて、いざ準備をしようとすると、ある事実に気がつきました。

 「また5000円払って診断書をもらわないといけない・・・。」

ひとつは「同じ内容なので普通診断書の3000円でいいですよ。」というものでしたが、クレジットカード会社の診断書は何か告知書みたいなもので、会社指定の書式でした。これについては病院が「診断書でないので費用は要りません。」という神のようなお言葉・・・。

人生なかなか上手くいかないものですが、山あり谷ありです。日本国内生命保険会社の方は、先に電話でお願いしておいて、クレジットカード会社の海外生命保険の方は書式を持参して、次の休みの日に病院に診断書を取りに行きました。

 少し得した気分で受け取って、そのまま封筒に入れて投函。

数日後、驚きですが口座に15万3000円入金されていました。診断書料も保険会社が負担してくれたようです。

 「助かった!」

生命保険は、どちらかというと死亡保障がメインのため、特約にかなりの制限が多いことがあります。逆に医療保険は治療を目的とした保険のため、治療にかかる費用の填補に向いた設計がされています。もちろん損害保険の傷害保険も、偶発的な事故に対しての補償がありますので、生命保険より安価な保険料で、高額な補償が設計されています。

このように、目的に合わせて保険に加入すれば、無理をせず、普段の生活費を圧迫することなく、いざという時のための備えになると思います。何かあった時の必要費用がいくらなのかを見極めるためにも、お近くのファイナンシャルプランナーに相談してみるといいですよ。

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