ヒューマンドキュメント生命保険編(17)

ヘルニア(脱腸)8 コールセンター

 「非該当」というのはどういうことだ?

 「困った、金がないぞ!」

 「そもそも間違えてるじゃないか。脱腸の形成術は約款にもしっかり手術給付があると書いてあるじゃないか。明日保険会社に電話して間違えていることを教えてやろう。」

 こういうときって、自分は間違いないと思いこんでいるのでタチが悪いです。意地でもひっくり返そうとします。

ヘルニア根本手術 10倍

 10倍ですので、入院給付金が1日1万円の保険ですから最低10万円はあるはずなんです。これがないと大打撃です。冬のボーナスは先月にもらったばかりで全部消えています。営業ではないので固定給以外臨時収入はありません。心の中はメラメラの燃えたぎっていました。

 次の日、会社でしたが、9時の朝礼が終わりみんなで掃除をして片付ける隙間を狙って、生命保険会社のフリーダイヤルに電話します。

 「ただいま営業時間外です。平日10:00〜17:00の間におかけ直しください。」「ぷーっ!ぷーっ!ぷーっ!・・・」

 「くっそー!バカにしやがって!」

 もうまわり中にあたり散らしています。

 お昼休みにかけることにします。普段私の生活は、夜1時ごろに寝て7時に起きますが、小学生のころ、給食が終わるとお昼寝の時間というものがあって、昼休みに15分くらい寝る習慣が身に付いているので、お昼にご飯以外のことをするのは本当に緊急事態の時だけでした。

 まさしく今が緊急事態なのです!パトカーを呼べ!消防車を呼べ!自衛隊に派遣要請をしろ!ぐらいの勢いです。

 お昼になり速攻でフリーダイヤルにかけます。

 「ただいま、回線が混み合っております。このまましばらくお待ちいただくか、しばらくしておかけ直しください。」

 「しばらくしてかけなおしたって今と同じだろう!いい加減なことを言うな!!!!」と見えぬ相手にまだ怒っています。

「ただいま、回線が混み合っております。このまましばらくお待ちいただくか、しばらくしておかけ直しください。」

 「わりゃ、なめとんかい。」の境地です。まだ繋がりません。

 5分経過・・・。10分経過・・・。

 「待たせ過ぎだろう〜。」

 頭に来て、電話を切って、大阪支社に直接かけ直しました。

「はい、○○生命でございます。」

オペレーター
オペレーター

 「保険金支払い担当者に繋いでください。」

 「こちらは大阪支社です。こちらには保険金支払いの担当者はおりませんので、こちらにおかけ直しいただけますでしょうか。」というと、先ほどかけたフリーダイヤルの電話番号を伝えようとします。

 「その電話番号じゃ繋がらないんだよ。何分待たせれば気が済むのか。繋がらないからこっちにかけたんじゃないか。」

「保険金請求についてのお問い合わせはこちらの電話番号窓口でなければご対応できかねますので、時間帯を変えておかけ直しください。こちらでは何もお伺いすることもできません。」

 と全く対応する気がなしです。

 「あんたが社内回線を使って伝言してかけなおしてくれれば良いんだよ。あんたに対応なんか求めてないんだよ。さっさと伝言しろよ。」

 だいたい、企業の苦情受付窓口にはこのような類の電話が日常茶飯事です。幾度か押し問答をしても無駄でした。

 力尽きて、次の休みの日にかけることにしました。

 休みの日

 「ただいま、回線が混み合っております。このまましばらくお待ちいただくか、しばらくしておかけ直しください。」

 これが永遠に続くかと思うくらい朝から繋がりません。コールセンターの人件費が増えることと、この待ち時間の負担する全国からかかってくる電話代の負担では、電話代の方が安いのでしょうか。

 北海道や、沖縄からもかかってきてこんなに収穫のない待ち時間だけでフリーダイヤルの電話代を支払わないといけないし、顧客を怒らせているし、実りがあるのでしょうか。

 と俺は心配してやってるんだ、との思いで待ち続けます。

 突然、電話がコールしだしました。

 「大変お待たせしました。〇〇生命のお客様相談室でございます。本日のご用件はどのようなものでしょうか。」

 「先日保険金請求をしたら非該当と回答が来たのですが、どうやって非該当なのか聞きたくて電話しました。」

 「ご連絡ありがとうございます。ではお客様の保険証券番号を教えてください。」

 「保険証券番号???」「いま手元にないよ。」「名前でダメなの?」

 「はい、生命保険は高度な個人情報ですので、保険証券番号が照会できる唯一の御本人確認条件となっております。」「通知書が届いたということですが、通知書の上の方に保険証券番号が記載されているはずですが。」

 「通知の内容は3行で終わっているからもう用がないので、連絡先の番号だけ携帯に入れて捨ててしまったよ。番号が必要だって書いとけよ!!!」

 もう、怒り心頭です。

 「では、保険証券をご確認いただいて改めておかけ直しください。」「〇〇生命の●●と申します。他の者でも対応可能ですので『通知内容について』とお伝えください。」

 ああ〜。これって本当に顧客サービスなのか???個人の特定方法なんて他にもいっぱいあるだろう。融通が効かないというか、そもそも待たせる人配が問題だろう。CS向上なんて絵に描いた餅かよ。

 不満と苦情が更に募るのでした。

 人間、金が絡むと人格が変わります。

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交通事故の示談交渉等は、経験豊富な専門家に相談しましょう。

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