脱腸(ヘルニア)5 診察
翌日、病院に直行します。

受付で「本日はどうされましたか?」と聞かれます。
「昨日まで韓国に3泊4日ほど行ってたのですが、二日目からひどい下痢がとまらなくて、今日もまったく良くならないので来ました。」
「ではそちらのトイレで、この容器に少しでいいので便を採取して、トイレの中にある窓のカウンターに置いておいてください。」
想像はしていましたが検便から始まりました。
30分くらい待って、名前を呼ばれます。初老の男性医師が座っていました。

自「お願いします。」
医「向こうで何を食べたの?」
自「初日、白い餅みたいなのを屋台で、、、」
医「トッポギ?」
自「そんな名前だったかも。」
自「夜は焼肉で、一通り肉と、チシャと、なにか生っぽい赤い塩辛のようなもの、、、」



医「チャンジャ?」
自「名前は知りませんけど、同僚が好物だってバクバク追加で頼んでいたので、試食しました。」
医「その同僚は元気?」
自「元気そのものです。」「キムチを人生最高の量食べました。白菜の2分の1くらい。」「金属のプレートに横たわるように一人ずつ出されたので、残してはいけないと思って全部食べたら、店の人がまた同じ量持ってくるので、キムチだけでおなかいっぱいになるぐらい。」

医「キムチは辛かった?」
自「辛いの苦手なんですけど、意外に食べることができました。辛いのは辛かったです。」
自「あと、屋台がたくさん並んでいるところで、割りばしにさしたメロンを食べました。」
医「ひとりで?」
自「同僚5人ぐらいで歩いていましたが、買って食べたのは僕一人でした。」
自「あと、次の日にホテルの朝食と、昼にピビンパ、夜に参鶏湯。」
医「熱はないね。」
医「吐き気は?」
自「吐き気はありません。」
医「なにか食べた?」
自「日本に帰ってきてから、ゆうべおかゆを作って食べました。塩と梅干だけです。」
医「水分摂ってる?」「水分は大切だよ。」
自「水を飲んでます。」
医「どのくらい?」
自「飲むと飲んだだけトイレに直行になるので、一回でコップ一杯とかぐらいです。」
医「一日に何回くらい飲んでる?」
自「1・2・3・4・5・6・7・・・」「起きてたら1時間に一回くらいです。」
医「水分はしっかり摂ってね。」
自「はい。」
医「あと菌がないか見てみるから、待合室で待っててくれる?」「トイレ行きたかったら行ってもいいから。」
・・・・・診察室を後にします。
少し余裕が出て、周りを見回すと、就学前の子連れの母子が多いことに気づきました。
日本は日本でノロウイルス全開だった時期らしいです。
10分くらい待っていて再び名前を呼ばれます。
医「菌は見当たらないから、食中毒じゃないね。」「ストレスか何かだと思うけど、思い当たる節はない?」
自「旅行なので、楽しいばかりのはずですが、ストレス感じるっていうのはなかったです。」
医「お腹がもともと弱いっていうのはあった?」
自「子供のころはよく”自家中毒”という病名で学校を休むことがありました。下痢もひどいし、吐き気もひどくて、だんだん黄色い胃液まで吐いてましたが、もう大人になってからは一度もありません。」「強いて言うと、食道裂孔ヘルニアで数年前に形成手術をしたぐらいです。」「そうそう、その時の手術の傷のところがぶよぶよするんです。」
と、お腹を捲ってぽこんと飛び出た部分を見せました。
医師が指でそこを押したので「うっ!もれそう!」と言うと
医「押したら漏れるの?」と聞かれたので
自「ここを押すと、肛門のあたりまでなにか電気のようなものが走って、肛門がビリビリするんです。いまビリビリすると、括約筋が緩んで漏れるのではないかと思うぐらい肛門が熱く感じるんです。」と答えましたところ
医「そういうことか。」となにか納得したような顔をしました。
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