クレジットヒストリー物語(24)

デビッドカード

 スマートフォンがまだこの世に存在していない、つまりスマホ決済などまだまだ未来の話のクレジットカードが主流であったころに、銀行から、キャッシュカードの更新があるということで新しいキャッシュカードと、買い物をするときにキャッシュカードで直接引き落としになる決済方法の案内が届きました。案内が届いたのは第二地銀でしたので、地元では第一地銀を出し抜いたサービスでした。第一地銀ではこれから10数年後にやっとデビットカードに乗り出した感じです。

キャッシュカード

 当時、まだ意味が判らなかったのですがデビットカードの走りであったと思います。届いたキャッシュカードもマークがひとつ増えただけで、いつも使っているものと見た目に変わりがありませんでしたが、その銀行もバブル期のあおりを受けて、銀行名が3回変わり、最後は名前は変わりませんでしたが、経営母体が隣県の第一地銀になりましたので、都合4回キャッシュカードが変わっていたので「またか・・・。」という感じでしか思っていなかったと思います。

 使える店舗も限られていましたが、地元で有力なスーパーなどで、たくさんあるレジのなかで「ココ↓」みたいな手作り感満載の紙が貼られたレジで、キャッシュカード決済ができることを理解したのと同時に、当時はまだ、銀行のATMで引き落としができる時間帯だけ利用できましたので、平日で20:00まで、土日祝日は17:00までとまだまだ利便性は良くありませんでしたが、銀行で現金を引き出す時の手数料を払わないで買い物ができましたので、まだクレジットカードを持ったことのない若かりし頃のことでもあり面白がって使ったものでした。

スーパーマーケットのレジ

 時代は進化して、いつのまにかデビットカードにクレジットカード機能が付加されて、JCBやVISA、MASTERカードが使える店舗で、銀行から直に引き落としになる使い込み防止に適したクレジットカードが登場することになりました。そういった意味ではプリペイドカードよりは入金の手間が省ける、給与振込口座でのデビットカードは需要があると思います。唯一の欠点は「時間が買えない」という点だけです。

 クレジットカードは支払いを先伸ばしにできることも利点のひとつですので、翌営業時間帯までには口座から引き落とされるデビットカードは、入金額=与信額となります。

 いまお金がないというときは、やはりクレジットカードに頼らざるを得ません。

 このデビットカードにも「ゴールドカード」「ブラックカード」なるものがあります。

 楽天銀行では、キャッシュカードとして一般のカードとは別に、年間手数料が5000円程度でゴールドカードとしてのデビッドカードを発行しています。

ゴールドカード

 セブン銀行では、一般カードに「ブラック」を基調としたデビッドカードがあります。こちらは年間手数料はかかりません。

ブラックカード

 楽天銀行のゴールドカードに手数料が必要な理由はよくわかりませんが、ゴールドカードに憧れている方には、財布に忍ばせておくだけの価値はあるのではないでしょうか。

 ただし、デビットカードは、カードの表面がツルツルとした平面で、クレジットカード特有の番号を版画のように刷りだせる凸凹がありません。初めて手にしたときに、おもちゃのようなカードに見えたものです。

 また、いずれのデビットカードも更新の際に「審査」があることを匂わせています。

 銀行口座から直接引き落とされるのに「審査」とは穏やかではありませんが、決済完了するためにデビットカード特有の時間差の中で、引き落としになる時点で口座残高が不足しているユーザーが多いことが原因ではないかと思います。

 とくに、高速道路の料金支払いにデビットカードは不可との公告が真っ先に出たように思います。決済システム上、高速道路料金は翌月の忘れたころによく引き落としになっていました。そのため決済不可になった案件が大発生したのではないでしょうか。

高速道路料金所

 時間差で言えば、まだ楽天ペイやペイペイなどがなかったころ、iDも、利用してクレジットカードの利用残高に反映するのに1週間以上かかっていたように思います。クレジットカードのWebサービスで確認しながら利用していても、たまに限度額をオーバーすることがありました。

 クレジット=「信用」ですので、本来は企業側がユーザーに合わせた開発を行う必要があるのですが、こればかりは進化の過程ですのでいたしかたないようです。

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