クレジットヒストリー物語(22)

安全なクレジット利用をするために

 いまどき、誰もがスマホを持ち、スマホさえあればたいてい生きていける。

 ひと昔前は携帯で銀行取引ができるだけで周りに一目置かれたが、いまやスマホでショッピングが普通にできる。

 しかし支払いにプリペイド式のアプリ利用ならともかく、クレジットカードを利用する方法であるからには、通称”ブラックリスト”入りしていないことが前提なのだが、その利用方法でいつまでも維持し続けることができるのだろうか検証しよう。

十円玉のモデル(宇治平等院鳳凰堂)
十円玉表

ブラックリストとは?

 1 ブラックリストとは、そのようなリストが実際にあるわけではないが、金融機 関、とりわけ銀行やクレジット会社、消費者金融会社が共同で利用する信用情報機関に”異動情報”が載ることを指す。

2 ”異動情報”とは、対象者の利用残高、毎月の支払総金額、支払状況などで約定に反している事実があったときに金融機関が記録を残すのだが、画面的には対象者が自ら確認できる情報と、金融機関が確認できる情報を比較すると、金融機関用の情報のほうがより細やかに記録されているようだ。例えば金融機関側では●●年●●月●●日に金●●●、●●●円を入金したという情報まで見ることができるようだが、一般人では、主に”$””A””B””ー”といった記号で利用状況を確認できる。

3 金融機関があらたな融資をする場合や、与信管理を行う場合、たんに支払い状況を確認するだけでなく、新たに他社で融資利用額が増えてないか等、信用力変動の総合的な判断材料として利用されている。

ブラックリストに載る主な4つの原因

 異動情報が載ってしまう原因は主に4種類ある。

1 債務整理をした
 支払能力を超過した場合、そのまま放置するのではなく、弁護士や司法書士に依頼して債務整理交渉を行うことも選択肢の一つだが、仮に成功した場合、金融機関と合意があって整理できたものなのだが、未払いであることが継続するので、金融機関は当然その情報を記録することになる。これにより他社も警戒して新たな融資を控えたり自己の融資を回収することがある。

2 カードローン・借金の返済を滞納した
 返済や引落が約定日にきちんとされていないと、金融機関はこの事実を記録する。一度目では記録せず、電話連絡などによりいついつまでに入金するという約束を取れた場合や、相当期間の再引落日を設定してなおかつ滞納があると記録する場合が多いが、一発即座に記録する金融機関もある。総じて消費者金融系では、この登録を渋るところが散見する。消費者金融の世界では、この個人情報が独自基準を作り上げるための会社の宝なので、他社に教えたくないらしい。つまり、少々滞納があっても信用できる顧客に対して優先的に融資をする。滞納歴があると他社が貸し控えするので、独占的顧客にできるからだ。利息が収入なので、貸してなんぼ、元本割れを起こさなければ優良顧客ということだ。これが、異動情報のあるものの、クレジットヒストリーを育てていく種となる。

3 スマホや携帯の端末代金を滞納した
 携帯電話やスマホの利用料金は通信事業者相互の別の組織での信用情報共有をされるが、本稿でいうCICのような信用情報機関に載るスマホ・携帯代金とは、端末をローンで購入した場合の支払いが電話料金と同時に口座引き落としになるため、滞納するとクレジット利用分としての記録がされてしまう。本人は電話代を少し遅らせた程度の間隔でいるため、実は大きく信用情報を落としていることに気づいていないのが特徴だ。

4 短期間でカードやローンをいくつも申し込んだ
 申込ブラックとも言われるが、短期間にいくつものカード入会申込やクレジット利用申込を行うとその申込時期が確認できるため、よく言われるのが半年以内にクレジットカード等を3つ以上申込むと金融機関が警戒するとされている。1枚あれば十分なので不自然に思われるようだ。

クレジットカード

 たくさんカードを持ちたい気持ちはわかるが、何枚あっても使いカードはだいたい決まってくる。必要最小限に終えておくことを心がけよう。

ホワイトリストとは?

 ブラックリストに対して、ホワイトリストという概念がある。

 文字通り、信用情報を検索して何も出てこない状態だ。

 しかし、金融機関目線では、一定の年齢で、社会的地位があり、経済活動をしていてまったく現金主義の人というのも怪しく見える。

 現金主義を貫くのであれば、中途半端にクレジット利用を思いつくほうがおかしいのだ。

金融機関目線ではこうなる。

 『破産をして10年間クレジット利用ができなかった人が、喪が明けて初めて申し込みをしてきた要注意人物』

こう見られるのだ。

 ショッピングでクレジットを使わない人は多数いるが、ブラックリストの原因3でも触れたが、携帯電話で、端末0円を利用する人もかなり多く存在する。この場合、本当に0円なのではなく、携帯使用料の中に端末代金の分割払いが潜り込んでいることがある。この場合、信用情報的には端末代の分割払いが記録される。

 このようなクレジット利用すらない人が、いい歳になっていきなりクレジット利用の申し込みをしてくることはとてもとても、貸す側からは危険に見えるのだ。

 信用情報機関に無登録だったら良いというものではない一例を紹介した。

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