クレジットヒストリー物語(17)

教育ローン

その3

 大学受験でもうひとつの方法があるにはありました。

 入学金を奨学金として、子供に大学が貸与してくれて卒業後4年程度で返済をする仕組みのものです。

 「奨学貸与金」 という感じの名前が付いているものです。

 入学金には2種類あります。

 ひとつは 合格発表後1週間程度以内に振り込む必要のある入学金1。これは30万円程度ですが、これだけはどうしても現金が必要です。

 次が、他に志望校があったため、最終決定という意味で振り込む入学金2 。この入学金2は文系でだいたい40万円から60万円程度の振り込みになります。この 入学金2の一部を大学が貸与してくれるものです。

 銀行提携のものを大学は勧めてきますが、結局ローンなので審査があって保証委託会社の保証が必要になりますのでわたしのような経歴の持ち主には無理です。その場合は、たいてい紛らわしいネーミングですが○○大学奨学ローン という感じで名前が付いています。

 申込先が銀行なので結局審査は避けられません。借入は子供本人の名義なのですが 審査は連帯保証人である親の審査です。しかも他人の連帯保証を受け付けてくれません。審査は心配のないという人には便利な奨学ローンです。

 また、返済の開始が卒業してからなので在学中の費用とダブることがありません。

 東京の私立大学では、み〇ほ銀行を提携銀行としていることが多く、親子で銀行の店頭に行って申込します。親が信用情報に異動情報がない場合でも、保証人たる親の所得が少ないケースだと不利となり、子供と申し込んで審査落ちする屈辱感は言葉にできないものです。

 この場合は、ぜひ、国民生活金融公庫融資と併せて利用してください。

 一方、私のような経歴を持つ親の子供たちには、大学が独自にその奨学貸与金を限定数ですが用意しているところが多々あります。

 完全に奨学金として返済義務のない場合は、これは成績超優秀者にのみが対象です。しかし、サラリーマンで生活するには収入はあるが、県外や私立の大学に通わせるほどはないんだといった環境にあれば奨学貸与金の採用決定率が高くとりあえずの入学金の工面の必要がなくなるのです。

 上の息子の受験まで、このようなシステムがあるのを知りませんでしたので、このような奨学金を準備している大学を選ぶのも一つの方法でした。

難点は

・合格後短期間で申し込む必要があること。

・子供に家庭の事情を判らせ、子供が自筆で申込書を書かなくてはならないこと。

・すべてとは言わないまでも、親の恥を話さなくてはなりません。

 話によれば医学部も私立だと年間800万円から1000万円の学費が必要ですが医学部生には将来の高額所得が見込まれることから年間1000万円くらいの奨学金制度がちゃんとあるそうです。

 もちろん6年間の学費は2200万円程度ですが在学中は貸与されるので、卒業後9年間指定公立病院等に勤務した場合に返還が免除される自治医科大学や産業医科大学(これらは制度上は私立大学です)での在学中の経費は5021万円ですが、あくまで公務員としての給料まで出て卒業後も9年間任務を全うすれば返還義務がなくなる防衛医科大学というコースもあります。

防衛医科大学校HPよりリンク画像
防衛医科大学校HPより

 なかなか縁のない学部なのですが、費用面だけで才能のある子供の芽を摘むことの無いようしっかりとした調査をするのも親の務めかもしれません。

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